背景除去の方法をドロップダウンボックスで選択します。
- [使用しません]
- 背景除去を行いません。
- [静的]
- あらかじめ良品の画像をマスタ画像として登録しておくことで、良品と同じように見える部分を背景として除去します。対象物の形状による特徴など、画像に毎回同じように現れる明るさの変化がある場合に、それを除去する効果があります。背景除去後の画像は、登録されているマスタ画像と[入力画像]で選択した画像との差分になります。なお、対象物の個体差、カメラの視差、照明のばらつきなどの影響により、不要な特徴が完全に除去できるわけではないことに注意してください。
- [動的]
- [入力画像]で選択した画像を解析して、背景と思われる画像(疑似的な良品画像)を動的に生成し、マスタ画像として背景除去を行います。良品の画像に急激な濃淡変化がないような場合に、画像のゆるやかな濃淡変化を除去する効果があります。背景除去後の画像は、生成した疑似マスタ画像と[入力画像]で選択した画像との差分になります。
- [照明ムラ]
- 照明の不均一性に起因する画像の明るさの変化を除去します。キズの検査ではカメラの視野全体が均一に照明されていることが理想ですが、本機能を用いるとあたかも均一な照明が当たっているかのような画像を生成できます。あらかじめ均一な色の板などを取り込んでマスタ画像を登録し、照明の不均一性を計測しておく必要があります。マスタ画像として登録した画像に照明によるムラ以外の濃淡変化があると、正しく処理できないことがあります。