自動バックアップ機能は、ファイル画面で実行する 全て保存 の機能を、下記のタイミングで自動で行う機能です。
F-ROM (FRA:) に自動バックアップ専用の領域が用意されています。自動バックアップ用に外部の記憶装置を用意する必要はありませんが、メモリカードに自動バックアップを行うこともできます。
自動バックアップ機能では、1つの記憶装置で複数の状態のバックアップを管理することができます。もし間違ったプログラムや設定をバックアップしてしまった場合でも、以前のバックアップを読み込むことで復元することができます。保存しておくバックアップの数は、1個〜99個の間で設定することができます。(標準は2個。)
記憶装置としてメモリカードを使用する場合、自動バックアップ用に初期化する必要があります。もし自動バックアップ用にメモリカードが初期化されていなければ、メモリカードへの自動バックアップは行われません。これは意図していないメモリカードに自動バックアップが行われることを避けるためです。
もし、自動バックアップ中にコントローラの電源が落とされた場合、もしくはバックアップ中にエラーが起こった場合、1つ前のバックアップで復元されます。そのため、中途半端なバックアップファイルが記憶装置内に残ることはありません。
表1.自動バックアップ設定項目
項目 | 説明 |
---|---|
自動バックアップ |
この項目は自動バックアップが有効か無効かを表示しています。 |
記憶装置 |
この項目は自動バックアップが行われる記憶装置を表示しています。バックアップ(FRA:)が設定されている場合、F-ROM領域にバックアップが行われます。メモリカード(MC:)が設定されている場合、メモリカードにバックアップが行われます。USBディスク(UD1:)が設定されている場合、コントローラについているUSBメモリにバックアップが行われます。 |
サブディレクトリ |
この項目はバックアップが行われるデバイスのサブディレクトリを表示しています。サブディレクトリには1文字〜8文字の名前を使用することができます。 注意記憶装置にメモリカードを使用する場合、サブディレクトリを使用することをお勧めします。サブディレクトリを使用していない場合、「ディレクトリに空きがありません」というアラームが発生する場合があります。 |
状態 |
この項目は現在デバイスが自動バックアップ用に使用可能かどうかを表示しています。この項目には自動バックアップ可能、もしくは自動バックアップできませんが表示されます。 |
バックアップ時刻 |
この項目は自動バックアップが実行される時間を表示しています。最大5つの時間を設定することができます。時刻を削除するには、F4消去を押してください。 |
DI立ち上がりでバックアップ |
この項目は自動バックアップを実行するDI番号を表示しています。指定したDI入力があった場合、自動バックアップが実行されます。DI[0]の場合、この機能は無効になります。 |
電源投入時バックアップ |
この項目は電源投入時に自動バックアップを実行するかどうかを表示しています。 |
間隔 |
この項目は電源投入時に自動バックアップを実行する間隔を表示しています。設定した間隔以上が経過している場合、電源投入時に自動バックアップを実行します。 |
バックアップ中 |
この項目は自動バックアップが実行されている間、信号を出力するDO番号を表示しています。DO[0]の場合、この機能は無効になります。 |
バックアップ異常 |
この項目は自動バックアップに失敗した際、信号を出力するDO番号を表示しています。DO[0]の場合、この機能は無効になります。 |
保持するバックアップの数 |
この項目は保持しておく自動バックアップ数を表示しています。 |
読込可能なバックアップ |
この項目は現在選択されているバックアップの情報を表示しています。選択されているバックアップはファイル画面から読み込むことができます。 |