生産運転では、すべての生産条件が有効な状態で、ジョブが最大限の速度で実行されます。生産を実行する前に、ロ ボットとセルコントローラ間における、生産実行に必要な情報の通信方法を設定する必要があります。これはセル通 信設定と呼ばれます。 セル通信設定画面では、セルインタフェースの一般的な機能を設定します。この画面の項目の多くは、専用の I/O 信 号を必要とします。現在のセル通信設定に必要な信号のみが、セルI/O 画面に表示されます。従って、セル通信設定 画面で設定を変更すると、セルI/O 画面の内容も変更されます。
表 1. セル通信設定項目
セル通信設定項目 | 説明 |
---|---|
ロボット状態通知 標準:無効 |
有効の場合、ロボット状態を通知するため、次のデジタル出力信号がセル出力画面に表
示されます。
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Cycle comp を保持 標準:無効 |
有効の場合、CYCLE COMPLETE 信号は、ジョブが終了してから次のジョブの開始まで オンのままになります。無効の場合、CYCLE COMPLETE 信号はパルス出力になります。 |
テスト実行フォールト処理 標準:有効 |
有効の場合、生産中と同様に、テスト実行中でもディスペンスツールの拡張エラー処理
を使用できます。適切なオプションが有効のとき、SOP または教示操作盤からの実行中
に次のエラー処理が行われます。
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TP フォールトリカバリ 標準:有効 |
有効の場合、ロボットは、生産を停止する重度のエラーを検出すると、教示操作盤にフ ォールトリカバリメニューを表示します。このとき、教示操作盤のキーでフォールトリ カバリオプションを選択して、生産を再開または強制終了できます。無効の場合でも、 アラーム画面からリカバリ画面に進むことができます。 |
PLC フォールト リカバリ 標準:無効 |
有効の場合、セル I/O 画面に次の信号が表示されます。 セル出力画面:
セル入力画面:
ロボットがこれらの I/O 信号を使用することで、セルコントローラは、教示操作盤に依 存せずにフォールトリカバリを外部から実行できます。教示操作盤とセルコントローラ の両方のフォールトリカバリを有効にすることが可能で、この場合、ロボットはどちら のフォールトリカバリ命令も受け付けます。 |
PLC フォールト通知 標準:無効 |
有効の場合、セル I/O 画面に次の信号が表示されます。
セル入力画面:
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Degrade/backup グループ 標準:無効 |
有効の場合、BACKUP STYLE SELECT グループ入力、および(セル通信設定画面の Acknowledge Style Data が有効の場合は)BACKUP STYLE ACK グループ出力がセルI/O 画面に表示されます。ディスペンスツールは、これらの信号に応答しませんが、STYLE 通信の開始時にSTYLE SELECT グループ入力を読み取った後、BACKUP STYLE SELECT のデータをBACKUP STYLE ACK に返します。 |
ユーザ DIN の数 標準: 0 最小値: 0 最大値: 10 |
TP プログラムやKAREL プログラムが使用するユーザ入力の、セル入力画面に表示する 数を指定できます。 |
ユーザ DOUT の数 標準: 0 最小値: 0 最大値: 10 |
TP プログラムやKAREL プログラムが使用するユーザ出力の、セル出力画面に表示する 数を指定できます。 |