パターンマッチツールは、画像の中に見つけたパターン同士が一定割合以上重なっていると、スコアが最も高いものだけを残して、他を削除します。
例えば、図のような正三角形をモデルパターンとして教示し、角度の範囲を-180°〜180°と指定した場合を考えます。パターンマッチツールは、図(ii)のように3 つの角度でパターンが一致することを認識しますが、この3つは重なっているので、最もスコアが高い1個のみを残して、他の角度のパターンはなかったことにします。
重なっているかどうかは、2 つのパターンを囲む長方形の重なった面積の割合が、重なり制限で指定された割合よりも大きいかどうかで判断されます。重なった面積の割合が設定値よりも大きければ重なっていると判断されます。重なり制限として100%を設定すると、100%重なっているもの(すなわち全く同じもの)以外は重なっていても削除しなくなります。標準値は75%です。