ロボットのプログラムについてもう少し詳しく
ロボットでビジョン補正を行うためには、ロボットのプログラムに以下の赤字部分の変更を加えます。

 
1: ビジョン ケンシュツ 'VP1' ; 1:ビジョンプログラムを実行する
2: ビジョン ホセイデータシュトク 'VP1' ビジョンレジ[1] ジャンプ ラベル[99] ; 2:ビジョンプログラムから補正データを受け取る
3: カクジク イチ[2:PICK_APR] 100% イチギメ ビジョンホセイ,ビジョンレジ[1] ; 3:補正データ分だけ補正しながら動作する
4: チョクセン イチ[3:PICK_POS] 100mm/sec イチギメ ビジョンホセイ,ビジョンレジ[1] ;
5: キュウチャクオン ;
6: チョクセン イチ[2:PICK_APR] 100mm/sec イチギメ ビジョンホセイ,ビジョンレジ[1] ;
7: 
8: ラベル[99] ;
 

それぞれの変更箇所は以下のような意味をもっています。

1:ビジョンプログラムを実行する
「ビジョン検出」命令で、ビジョンのプログラムを実行します。
上の例では、VP1というビジョンのプログラムを実行しています。
この時点では、ビジョンの結果(補正データ)はビジョンのプログラム内に記憶されています。
2:ビジョンプログラムから補正データを受け取る
「ビジョン補正データ取得」命令で、ビジョンのプログラムから一つの補正データを取得します。
取得した補正データは「ビジョンレジスタ」に格納されます。
ワークを見つけられず、ビジョンプログラムから補正データを受け取れなかった場合には、ジャンプラベルで指定したラベルにジャンプします。
3:補正データ分だけ補正しながら動作する
ロボットがワークに対して作業をおこなう動作文に「ビジョン補正」命令を付けると、その動作がビジョンの結果で補正されるようになります。
ビジョン補正命令には、補正データを格納したビジョンレジスタを指定します。