2. チップ摩耗検出設定画面

本画面で表示される項目を 表2, " チップ摩耗検出設定画面の項目 " に示します。 本画面では摩耗計測時に使用される設定項目を変更できます。変更しなくても摩耗計測を行うことは出来ます。 変更した場合は、再度摩耗計測を初期設定からやり直して下さい。

表2. チップ摩耗検出設定画面の項目

項目 説明
共通設定
加圧条件 チップ摩耗計測専用の加圧条件の番号です。この条件を他のプログラムや溶接には使用することは出来ません。
開始位置のチップ距離条件 チップ摩耗計測専用の開始位置チップ距離条件の番号です。この条件を他のプログラムや溶接には使用することは出来ません。
再起動時のガン開放 一時停止/再起動後に開始位置までガンを開放するかどうかの、有効/無効を指定します。
リトライ回数 誤検出発生時のリトライ回数です。
検出タイプ 負荷:治具当て動作で可動側チップの測定を行います。
信号:光電管等のセンサで可動側チップの測定を行います。
センサ類はユーザ殿で準備する必要があります。
負荷閾値マージン このマージンと自動しきい値計測で得た値との合計が治具当て検出に 使用されます。合計値はチップ摩耗基準値の“負荷閾値”として表示 されます。
チップ速度 (mm/sec) 治具当てを行う際の可動側チップの移動速度です。
誤検出許容値(mm) 両チップの合計摩耗量の許容誤差量を設定します。 合計摩耗量の測定でこの値を超えた場合は設定したリトライ 回数だけ計測をやり直します。 リトライに失敗した場合は以下のエラーが出ます。
SVGN-097 チップマモウゴケンシュツ (マスタ)

以下の項目は可動側チップ及び固定側チップそれぞれ個別に設定することが可能です。

最大摩耗量 計測可能な最大摩耗量です。通常は4〜7mm の間で設定します。これを超えると以下 のアラームが発生します。
SVGN-118 サイダイマモウリョウ チョウカ (カドウガワ)
SVGN-119 サイダイマモウリョウ チョウカ (コテイガワ)
このアラームが発生した場合は、速やかにチップを交換し、摩耗計測を行って下さい。
通知信号 設定した最大摩耗量を超えた場合に出力されるデジタル信号です。
増加誤差 前回計測よりも少ない摩耗量(通常は徐々に増えます)が検出されると、チップが伸 びたと判断され、増加誤差となります。 この増加誤差の許容値を設定します。設定値の目安は、一般的には1〜2mm を設定し ます。これを超えると以下のアラームが発生します。 SVGN-032 チップマモウゾウカゴサ カダイ (カドウガワ)
SVGN-033 チップマモウゾウカゴサ カダイ (コテイガワ)
チップ交換時に増加誤差アラームが出ないようにするには計測用マクロを使用する 際に新品チップフラグをセットする必要があります。