セル設定画面


セル設定画面

生産運転では、すべての生産条件が有効な状態で、ジョブが最大限の速度で実行されます。生産を実行する前に、ロ ボットとセルコントローラ間における、生産実行に必要な情報の通信方法を設定する必要があります。これはセル通 信設定と呼ばれます。 セル通信設定画面では、セルインタフェースの一般的な機能を設定します。この画面の項目の多くは、専用の I/O 信 号を必要とします。現在のセル通信設定に必要な信号のみが、セルI/O 画面に表示されます。従って、セル通信設定 画面で設定を変更すると、セルI/O 画面の内容も変更されます。

表 1. セル通信設定項目

セル通信設定項目 説明

ロボット状態通知

標準:無効

有効の場合、ロボット状態を通知するため、次のデジタル出力信号がセル出力画面に表 示されます。
  • POWER ON ロボットが正常に起動した

  • ROBOT READY ロボットが次のジョブの準備完了

  • CLEAR OF TRANSFER 「CLEAR OF TRANSFER マクロ」がオンに設定

  • NO FAULTS IN JOB ジョブ中で問題が無かった

  • HEARTBEAT システムの動作中896ms ごとにオンとオフを繰り返す

  • PROCESS DATA CTRL プロセスデータの制御コード

  • PROCESS DATA プロセスの入力データ

Cycle comp を保持

標準:無効

有効の場合、CYCLE COMPLETE 信号は、ジョブが終了してから次のジョブの開始まで オンのままになります。無効の場合、CYCLE COMPLETE 信号はパルス出力になります。

テスト実行フォールト処理

標準:有効

有効の場合、生産中と同様に、テスト実行中でもディスペンスツールの拡張エラー処理 を使用できます。適切なオプションが有効のとき、SOP または教示操作盤からの実行中 に次のエラー処理が行われます。
  • 発生したすべてのエラーをセルコントローラに通知

  • プログラムが中断したとき、TP フォールトリカバリ画面を強制的に表示

  • ロボットのリモートランプが点灯しているとき、セルコントローラからフォールト リカバリを実行可能

無効の場合、生産中に、ディスペンスツールの拡張エラー処理やフォールトリカバリ画 面を使用できます。

TP フォールトリカバリ

標準:有効

有効の場合、ロボットは、生産を停止する重度のエラーを検出すると、教示操作盤にフ ォールトリカバリメニューを表示します。このとき、教示操作盤のキーでフォールトリ カバリオプションを選択して、生産を再開または強制終了できます。無効の場合でも、 アラーム画面からリカバリ画面に進むことができます。

PLC フォールト リカバリ

標準:無効

有効の場合、セル I/O 画面に次の信号が表示されます。

セル出力画面:

  • WAITING FOR PLC ロボットがPLC の応答を待機中

  • PROGRAM ABORTED プログラムが強制終了された

  • BOOTH RESET REQUEST ロボットがセル全体(ブース)のリセットを要求(通常は セルの非常停止をクリアするための要求)

セル入力画面:

  • CONTINUE WET ロボットが材料塗布を継続

  • CONTINUE DRY ロボットが材料を塗布せずに継続

  • ABORT JOB ロボットがこのジョブを強制終了

ロボットがこれらの I/O 信号を使用することで、セルコントローラは、教示操作盤に依 存せずにフォールトリカバリを外部から実行できます。教示操作盤とセルコントローラ の両方のフォールトリカバリを有効にすることが可能で、この場合、ロボットはどちら のフォールトリカバリ命令も受け付けます。

PLC フォールト通知

標準:無効

有効の場合、セル I/O 画面に次の信号が表示されます。 セル入力画面:
  • FAULT ACK STROBE エラー通知を受け取った確認のため、セルコントローラが出 力するパルス信号。この信号を使用して、すべてのエラーを発生した順にセルコントロ ーラに通知します。

Degrade/backup グループ

標準:無効

有効の場合、BACKUP STYLE SELECT グループ入力、および(セル通信設定画面の Acknowledge Style Data が有効の場合は)BACKUP STYLE ACK グループ出力がセルI/O 画面に表示されます。ディスペンスツールは、これらの信号に応答しませんが、STYLE 通信の開始時にSTYLE SELECT グループ入力を読み取った後、BACKUP STYLE SELECT のデータをBACKUP STYLE ACK に返します。

ユーザ DIN の数

標準: 0

最小値: 0

最大値: 10

TP プログラムやKAREL プログラムが使用するユーザ入力の、セル入力画面に表示する 数を指定できます。

ユーザ DOUT の数

標準: 0

最小値: 0

最大値: 10

TP プログラムやKAREL プログラムが使用するユーザ出力の、セル出力画面に表示する 数を指定できます。