データモニタの設定


データモニタの設定

データモニタ機能はプロセスの品質を高めるためのツールです。データモニタ機能は、プロセスにおいて重要なパラメータを監視または記録することができる機能です。 パラメータの値が設定範囲を超えそうになることを検知したり、品質の目安となるデータを記録することができます。

本機能は、線グラフ記録計やデータ収集システムのような機能を実現します。 データモニタ機能を使用するには、2つ、あるいは3つある設定画面(使用しているアプリケーションによって異なります) にて設定を行う必要があります。

表1.データモニタの設定

項目 説明

データモニタ機能

標準設定:有効

データモニタ機能の有効/無効を設定します。

記録

標準設定:有効

データの記録の有効/無効を設定します。

ファイル出力

標準設定:有効

記録したデータのファイルへの出力の有効/無効を設定します。

ファイルエラーでのプログラム停止

標準設定:無効

データのファイルへの出力に関するアラームを制御します。 無効に設定すると、WARN重度のアラームが発生し、モニタされているプログラムの実行は継続します。 有効に設定すると、PAUSE重度のアラームが発生し、モニタされているプログラムの実行は停止します。

WARNリミット

標準:有効 - アークツール、ディスペンスツール

標準:無効 - ペイントツール

WARN リミットの有効/無効を設定します。

PAUSEリミット

標準:有効 - アークツール、ディスペンスツール

標準:無効 - ペイントツール

PAUSE リミットの有効/無効を設定します。ペイントツールでは常に無効です。

リミットアラーム出力

標準設定: DO[0]

監視データが設定された範囲を超えたときに出力するデジタル信号(リミット DO)の種類とその番号を設定します。 範囲を超えたとき、このデジタル出力がオンになります。

取込データ数(アークツール、ディスペンスツールの場合)

標準:10

最小:1

最大:20

取込データ数(ペイントツールの場合)

標準:20

最小:1

最大:20

内部的に使用しているバッファの大きさです。 高速に (>125 Hz)サンプリングする場合は、バッファサイズを20に設定する必要があります。 設定変更した場合は電源再投入が必要です。

記録データ数(アークツール、ディスペンスツールの場合)

標準:10

最小:1

最大:99

記録データ数(ペイントツールの場合)

標準:99

最小:1

最大:99

記録データのバッファの大きさです。 高レートや2チャンネル以上のデータを記録するには、記録データ数を99に設定する必要があります。 設定変更した場合は電源再投入が必要です。

設定

標準:無効

データモニタの記録をファイル出力する際、データモニタの設定情報を記録の見出し部分に加えるかどうかを設定します。 図1、"レポート例"を参考下さい。

監視項目

標準:無効

データモニタの記録をファイル出力する際、監視した項目の種類を記録の見出し部分に加えるかどうかを設定します。

条件

標準:無効

データモニタの記録をファイル出力する際、その設定条件を記録の見出し部分に加えるかどうかを設定します。

トリガ

標準:無効

データモニタの記録をファイル出力する際、トリガ条件を記録の見出し部分に加えるかどうかを設定します。

プログラム名 - ペイントツールのみ

標準:無効

データモニタの記録をファイル出力する際、プログラム名を表す欄を表示するかどうかを設定します。 図1、"レポート例"を参考下さい。 非同期モード、もしくは自動サンプリングモードの場合は無効となります。

行番号 - ペイントツールのみ

標準:無効

データモニタの記録をファイル出力する際、そのデータを取り込んだときに実行していた行番号を表す欄を表示するかどうかを設定します。 図1、"レポート例"を参考下さい。 非同期モード、もしくは自動サンプリングモードの場合は無効となります。

日付

標準:無効

データモニタの記録をファイル出力する際、日付を表す欄を表示するかどうかを設定します。 図1、"レポート例"を参照下さい。

CPU 時間+時間

標準:無効 - アークツール、ディスペンスツール

標準:有効 - ペイントツール

データモニタの記録をファイル出力する際、CPU 時間(内部処理の時間の単位)と時間(秒)を表す欄を表示するかどうかを設定します。 図1、"レポート例"を参照下さい。

処理

標準:無効

データモニタの記録をファイル出力する際、どのような処理を行ったかを表す欄を表示するかどうかを設定します。 図1、"レポート例"を参照下さい。

移動距離

標準:有効 - アークツール、ディスペンスツール

標準:無効 - ペイントツール

データモニタの記録をファイル出力する際、移動距離を表す欄を表示するかどうかを設定します。 図1、"レポート例"を参照下さい。 : ペイントツールの場合、非同期モードもしくは 自動サンプリングモードの場合は本設定は使用できません。

表2.データモニタの詳細設定の項目

項目 説明

項目タイプ

項目のタイプ:整数、実数、I/O、レジスタのいずれか

項目サブタイプ

項目タイプにI/Oを選択した場合に設定します。

ポート/レジスタの番号

ポート番号もしくはレジスタ番号

プログラム名

監視するプログラム名を設定します。

変数

監視する変数名を設定します。

項目

監視項目についてのコメント

単位

監視項目の単位についてのコメント

傾き

データは傾き×取込データ+切片という変換を施されて記録されます。

切片

データは傾き×取込データ+切片という変換を施されて記録されます。

図1.レポート例

レポート例