状態画面では、リニアステッパとシュア-weldステッパの状態情報のモニタと変更、発生中の内蔵タイマのアラームの参照、内蔵タイマのアラームのリセット、内蔵タイマのハードウェアとソフトウェア版数の確認、内蔵タイマのI/Oのモニタができます。 表1."状態画面操作"に状態画面での操作を示します。
表1.状態画面操作
操作 |
ファンクションキー |
説明 |
---|---|---|
ステッパ |
F2 |
ステッパ状態画面を表示します。 |
アラーム |
F3 |
アラーム画面に移動します。 |
バージョン |
F4 |
タイマボードのバージョンを表示します。 |
I/O |
F5 |
タイマボードとの通信データの状態を示します。 |
ステッパの状態を参照する時、どちらのステッパが使用されているか知っておく必要があります。
表2.ステッパ状態画面項目
項目 | 説明 |
リニアステッパ状態 |
リニアステッパ状態画面を参照するために選択します。 |
シュア-weldステッパ状態 |
シュア-weldステッパ状態画面を参照するために選択します。 |
リニアステッパ状態画面では、リニアステッパの詳細な情報を全体の状態とともに表示します。リニアステッパ状態の情報については表4."リニアステッパ状態情報"を参照下さい。
表4.リニアステッパ状態情報
リニアステッパ状態項目 | 説明 | 変更 |
---|---|---|
ブースト |
電流の増分(%)です。 |
不可 |
合計溶接数 |
このステッパを使ったトータルの溶接数です。 |
可 |
ステップ # |
表示中のステッパの現在のステップです。 |
不可 |
ステップカウント |
現在のステッパのカウントです。 |
不可 |
ステッパ No |
表示中のステッパの番号です。 |
可 |
状態 |
ステッパのON/OFF を示します。 |
不可 |
シュア-weldステッパ状態画面では、シュア-weldステッパの詳細な情報を全体の状態とともに表示します。シュア-weldステッパ状態の情報については表5."シュア-weldステッパ状態情報"を参照下さい。
表5.シュア-weldステッパ状態情報
シュア-weldステッパ状態項目 | 説明 | 変更 |
---|---|---|
Max 1 サイクルオチコミ |
1サイクルでの力率低下の最大値です。 | 不可 |
ブースト |
電流の増分(%)です。 | 可 |
合計溶接数 |
このステッパを使ったトータルの溶接数です。 | 可 |
UT |
電流増加の回数を示すカウンタです。 | 不可 |
DT |
電流減少の回数を示すカウンタです。 | 不可 |
Exp |
散りの回数を示すカウンタです。 | 不可 |
No Exp |
散りが発生していない溶接回数を示すカウンタです。 | 不可 |
ステッパ |
表示中のステッパの番号です。 | 可 |
状態 |
ステッパのON/OFF を示します。OFF になっていると、電流値を増加させません。 | 不可 |
表7.アラーム状態画面操作
操作 |
ファンクションキー |
説明 |
---|---|---|
リセット |
F2 |
発生している内蔵タイマのアラームをリセットします。 |
溶接機 |
F3 |
タイマボードを切り替えます。 |
履歴 |
F4 |
アラーム履歴画面を表示します。 |
全てのアラーム履歴画面は内蔵タイマのアラームをすべてを表示し、プログラムや溶接位置のフィルタ無しの発生頻度を表示します。表8."全てのアラーム履歴画面操作"を参照下さい。
表8.全てのアラーム履歴画面操作
操作 |
ファンクションキー |
説明 |
---|---|---|
プログラム |
F3 |
プログラごとのアラームの内訳を参照できます。 |
セーブ |
F4 |
選択中のデバイスのweld.dtというファイルに100回の溶接履歴データを保存します。 |
ロボットと内蔵タイマソフトウェアプログラムの不適合を報告する必要がある時、ハードウェアとソフトウェアの版数画面を使用できます。
表9.内蔵タイマ バージョン画面項目
項目 | 説明 |
---|---|
CPU |
ハードウェアのバージョンです。 |
SERIAL |
タイマボードのシリアルナンバーです。 |
LCA |
Logic Cell Array (LCA) のバージョンです。 |
PRGM |
Application software プログラムのバージョンです。内蔵タイマのファームウェアのバージョンはこれで確認します。 |
EXEC |
IWC loader software プログラムのバージョンです |
ロボットと内蔵タイマは制御と状態の信号をデュアルポートRAM(DPR)を通して直接通信します。DPRの入出力はロボットや内蔵タイマのほかに物理的な接続がありません。従って、インストールや保守の必要はありません。DPR I/Oの問題解決やモニタを行うには、内蔵タイマI/O状態画面を表示します。
表10.入力画面項目
項目 | 説明 |
溶接準備完了 |
タイマボードが溶接できる状態に有ることを示します。インバータレディ入力信号を設定しているときのみ機能します。 |
溶接無効 |
タイマボードの通電モードを示します。1(ON)で無通電です。 |
溶接完了 |
溶接完了時に1 になります。 |
ステッパ リセット |
リセットされたステッパの番号が表示されます。 |
Alert/警告 |
Alert アラームの発生通知です。 |
Fault/異常 |
Fault アラームの発生通知です。通常1 で、Fault が発生すると0 になります。 |
溶接実行中 |
溶接中であることを示します。 |
シャント トリップ |
シャントトリップの要求です。この入力を受けて、ロボットがシャントトリップ出力信号をパルス出力します。 |
AIN1 |
バルブ圧のフィードバック値です。(バルブ使用時のみ) |
AIN2 |
バルブ圧のフィードバック値です。(バルブ使用時のみ) |
表11.内蔵タイマ入出力‐デュアルポートRAM
信号名 | 通信タイプ | 発信元 | 受信先 | 内蔵タイマ スタイル |
---|---|---|---|---|
溶接条件 |
DPR |
ロボット |
内蔵タイマ |
AC/MFDC |
ステッパリセット |
DPR |
ロボット |
内蔵タイマ |
AC/MFDC |
溶接モード |
DPR |
ロボット |
内蔵タイマ |
AC/MFDC |
溶接開始 |
DPR |
ロボット |
内蔵タイマ |
AC/MFDC |
アラームリセット |
DPR |
ロボット |
内蔵タイマ |
AC/MFDC |
コントロールストップ |
DPR |
ロボット |
内蔵タイマ |
AC/MFDC |
溶接準備完了 |
DPR |
内蔵タイマ |
ロボット |
AC/MFDC |
溶接無効 |
DPR |
内蔵タイマ |
ロボット |
AC/MFDC |
溶接完了 |
DPR |
内蔵タイマ |
ロボット |
AC/MFDC |
ステッパリセット |
DPR |
内蔵タイマ |
ロボット |
AC/MFDC |
Alert/警告 |
DPR |
内蔵タイマ |
ロボット |
AC/MFDC |
Fault/異常 |
DPR |
内蔵タイマ |
ロボット |
AC/MFDC |
溶接実行中 |
DPR |
内蔵タイマ |
ロボット |
AC/MFDC |
表12.内蔵タイマ入出力 - 個別配線
信号名 | 通信タイプ | 発信元 | 受信先 | 内蔵タイマスタイル | 説明 |
---|---|---|---|---|---|
コンタクタ |
個別配線 |
溶接機 |
内蔵タイマ |
AC/MFDC |
ロボット通過 |
SCR過熱 |
個別配線 |
溶接機 |
内蔵タイマ |
AC/MFDC |
ロボット通過 |
インバータ溶接レディ |
個別配線 |
溶接機 |
内蔵タイマ |
MFDC |
ロボット通過 |
コンタクタ |
個別配線 |
内蔵タイマ |
溶接機 |
AC/MFDC |
ロボット通過 |
シャントトリップ |
個別配線 |
内蔵タイマ |
溶接機 |
AC/MFDC |
ロボット通過 |
表13.内蔵タイマ入出力‐アナログ
信号名 | 通信タイプ | 発信元 | 受信先 | 内蔵タイマ スタイル | 説明 |
---|---|---|---|---|---|
AIN1 |
アナログ |
溶接機 |
内蔵タイマ |
AC/MFDC |
ロボットで表示 |
AIN2 |
アナログ |
溶接機 |
溶接タイマ |
AC/MFDC |
ロボットで表示 |
AOUT1 |
アナログ |
内蔵タイマ |
溶接機 |
AC/MFDC |
ロボットで表示 |
AOUT2 |
アナログ |
内蔵タイマ |
溶接機 |
AC/MFDC |
ロボットで表示 |
表14.入力信号定義
項目 | 定義 |
---|---|
溶接準備完了 |
この出力信号は内蔵タイマの溶接実行の準備ができていることをロボットに知らせます。 |
溶接無効 |
タイマボードの通電モードを示します。1(ON)で無通電です。 |
溶接完了 |
この信号は溶接シーケンスが完了したことを示します。 |
ステッパリセット |
この信号はステッパがリセットされたかどうかを示します。 |
Alert/警告 |
この信号は軽微なアラームが検出されたことを示します。生産運転中にこの信号を受信した時、アラーム復旧メッセージが表示されます。アラーム検出時にこの信号がオンとなるかオフとなるかはシステムの設定時に定義されます。 |
Fault/異常 |
この信号は重大なアラームが検出されたことを示します。生産運転中にこの信号を受信した時、アラーム復旧メッセージが表示されます。アラーム検出時にこの信号がオンとなるかオフとなるかはシステムの設定時に定義されます。 |
溶接実行中 |
この信号は溶接シーケンスが進行中であることを示します。 |
シャントトリップ |
この信号は溶接コンタクタパネルのブレーカを遮断します。内蔵タイマは安全を脅かすものがある場合、この信号を出力します。 |
AIN1 |
2つのアナログ入力チャンネルの1番目で、バルブ圧のフィードバックを監視します。 |
AIN2 |
2つのアナログ入力チャンネルの2番目で、バルブ圧のフィードバックを監視します。 |
表15.出力信号定義
項目 | 説明 |
---|---|
溶接条件 |
タイマに起動をかけた溶接条件番号です。 |
ステッパリセット |
ステッパリセットの要求です。 |
溶接モード |
通電/無通電のモードです。無通電時、0 となります。 |
溶接開始 |
溶接開始の指令です。 |
アラームリセット |
アラームリセットの要求です。 |
ISOコンタクタ |
コンタクタの状態をボードに通知します。 |
コントロールストップ |
内部的に使用しています。 |
AOUT1 |
2つのアナログ出力チャンネルの1番目で、バルブ圧の出力値です。 |
AOUT2 |
2つのアナログ出力チャンネルの2番目で、バルブ圧の出力値です。 |
ロボットと内蔵タイマは制御と状態の信号をデュアルポートRAM(DPR)を通して直接通信します。DPRの入出力はロボットや内蔵タイマのほかに物理的な接続がありません。従って、インストールや保守の必要はありません。出力画面でDPR I/Oの問題解決やモニタを行うことができます。
出力画面では表16."出力画面項目"に示される項目を表示し、表17."出力画面操作"に示す操作を行うことができます。
表16.出力画面項目
項目 | 説明 |
溶接条件 |
タイマに起動をかけた溶接条件番号です。 |
ステッパリセット |
ステッパリセットの要求です。 |
溶接モード |
通電/無通電のモードです。無通電時、0 となります。 |
溶接開始 |
溶接開始の指令です。 |
アラームリセット |
アラームリセットの要求です。 |
ISOコンタクタ |
コンタクタの状態をボードに通知します。 |
コントロールストップ |
内部的に使用しています。 |
AOUT1 |
2つのアナログ出力チャンネルの1番目で、バルブ圧の出力値です。 |
AOUT2 |
2つのアナログ出力チャンネルの2番目で、バルブ圧の出力値です。 |
表17.出力画面操作
ファンクションキー | 説明 |
[画面] |
他の画面を表示します。 |
溶接条件 |
溶接条件設定画面を表示します。この画面で溶接条件を編集できます。 |
ステッパ |
ステッパ設定画面を表示します。 |
設定 |
設定画面を表示します。 |
標準 |
工場出荷時の設定に戻します。 |
セーブ |
スケジュール、ステッパ、設定データを選択中のデバイスに保存します。 |
リロード |
選択中のデバイスから、スケジュール、ステッパ、設定データファイルを読み込みます。 |
MEDネット |
MEDLAN設定画面を表示します。 |