I/O ディスペンサ画面


I/O ディスペンサ画面

1. I/O ディスペンサ画面

本画面ではディスペンサのIO設定を行うことができます。

表 1. ディスペンサの入力

項目 説明

ディスペンサレディ

デジタル入力

この信号は、ディスペンサが準備完了状態であることを示します。ジョブプログラム がプロセスプログラムを呼出してから、そのジョブプログラムの実行が終了するまで 常時監視されます。監視されている間にオフになると「シール-056 ディスペンサ準 備未完了」が発生します。このアラームの重度はPAUSE.G です。 また、この信号はプログラム実行が再開するときにも確認されます。オフであるとき は、プログラム実行を再開することができません。

インプロセス

デジタル入力

塗布システムが塗布プロセスで有効な style を受信したことを示します。これは、ロ ボットからの「style ストローブ」信号と「塗布完了」信号の間です。この時間中は、 すべての塗布監視機能が動作可能です。

体積 OK

デジタル入力

ある style に対する塗布の体積が、事前定義された制限内で完了したことを示しま す。有効な場合、この信号はロボットからの「塗布完了」信号の受信後50ms 以内に 送信されます。この信号は、マイナーフォールトと組み合わせてアサートされること があります。この信号がアサートされた場合、その部分およびジョブが解放されます。

メジャーフォールト

Digital input

この信号は、ディスペンサ内でエラーが発生していることを示します。ジョブプログ ラムがプロセスプログラムを呼出してから、そのジョブプログラムの実行が終了する まで常時監視されます。監視されている間にオンになると「シール-265 メジャーデ ィスペンサフォールトオン」が発生します。このアラームの重度はPAUSE.G です。 また、この信号はプログラム実行が再開するときにも確認されます。オンであるとき は、プログラム実行を再開することができません。

マイナーフォールト

デジタル入力

この信号は、ディスペンサ内でマイナーエラーが発生していることを示します。プロ グラムの実行が終了するときに確認されます。オンであるときは「シール-266 マイ ナーディスペンサフォールトオン」(WARN)が発生します。

自動モード

デジタル入力

ディスペンサが自動モードになっていることを示します。このモードは、ディスペン サで手動で設定します。

手動モード

デジタル入力

ディスペンサが手動モードになっていることを示します。このモードは、ディスペン サで手動で設定します。

減圧完了

デジタル入力

圧力センサ装置により、塗布装置が減圧状態になったと判断されたことを示します。 圧力が減圧値を超えると、この信号はlow になります。

ドラム空

デジタル入力

材料供給ドラムのどちらか一方、または両方が空になったことを示します。材料供給 ポンプが1 台のシステムでは、「ドラム空」信号に続いて「メジャーフォールト」 信号が発生します。材料供給ポンプが2 台でクロスオーバー機能のあるシステムで は、一方のドラムのみが空の場合に「ドラム空」信号が単独で使用されます。ただし、 両方のドラムが空になると、「ドラム空」信号に続いて「メジャーフォールト」信号 が発生します。

流量測定バイパス

デジタル入力

塗布制御装置が流量測定機能なしで動作していることを示します。この入力がオンの場 合、入力信号「ディスペンサレディ」、「メジャーフォールト」、「体積OK」の状 態は無視されます。

塗布体積

グループ入力

処理された style に対して塗布された総体積を表す12 ビットデータです。

塗布フォールトデータ

グループ入力

塗布システムの障害状態を表す 8 ビットデータです。

外部起動中

デジタル入力

(オプション外部起動用)

塗布制御装置によって外部起動が開始されたことを示します。この信号は、塗布装置 が塗布可能になるまでアサートされたままになります。外部起動プロセスには、該当 する場合は適切な温度設定点に達する処理が含まれます。

気泡検出

デジタル入力

(オプション気泡検出用)

塗布制御装置が、塗布中にビード内で気泡(材料のギャップ)を検出したことを示しま す。

メータ フル

デジタル入力

(タイプ ショットメータ用)

ショットメータが満杯になったことを示します。ショットメータのピストンがセンサ をクリアすると、この信号はlow になります。

メータ空

デジタル入力

(タイプ ショットメータ用)

センサにより明らかなように、ショットメータが空か、空に近いことをことを示しま す(この信号用のセンサの位置設定は調整可能です)。1 回の補充で複数のstyle を実行 するシステムや、1 回のショットの体積より大きい体積を必要とする単一のstyle を 実行するシステムで、この信号を使用できます。この信号は、前もって設定した位置 よりもピストンのセンサが上になるまでアサートされたままになります。

メータ残りわずか

デジタル入力

(ショットメータ用)

センサにより明らかなように、ショットメータが空に近いことをことを示します。こ の信号は、前もって設定した位置よりもピストンのセンサが上になるまでアサートさ れたままになります。

メータ加圧完了

デジタル入力

(for type Shot Meter)

ショットメータが規定の圧力になったことを示します。圧力は、「メータ準備圧」信 号、および望まれる圧力に比例するアナログ入力電圧を使用して指定されます。ロボ ットが塗布を開始すると、この信号はlow になります。

プライマチェック成功

デジタル入力

(タイプ Urethane Glass System 用)

プライマチェックに成功したことを示します。

プライマチェック失敗

デジタル入力

(タイプ Urethane Glass System 用)

プライマチェックに失敗したことを示します。

Felt advanced

デジタル入力

(タイプ Clear and Black 用)

フェルトのindexing が完了したことを示します。

ブラシ交換

デジタル入力

(タイプ Clear and Black 用)

ロボットでプライマブラシの交換が開始されたことを示します。

パージ要求

デジタル入力

(オプション自動パージ用)

この信号はディスペンサから発せられ、塗布の休止状態に対して行われるパージ(ユ ーザ定義可能な時間に基づく)を要求します。ロボットがパージ位置にない場合、ロ ボットは適切なstyle とオプションビットを使用してPLC に移動を要求します。パー ジ位置とホーム位置を同一にできます。

パージ中

デジタル入力

(オプション自動パージ用)

この信号はディスペンサから発せられ、パージ動作中であることを示します。パージ 動作が完了すると、この信号はリセットされます。「パージ中」信号は「パージOK」 信号から50 msec 以内に送信する必要があります。

表 2. ディスペンサの出力

項目 説明

オープンガン

デジタル出力

この信号は、ガンを開閉するために使用されます。塗布が開始されるときオンにな り、塗布が終了または中断されるときオフになります。

流量指令

アナログ出力

この信号は、流量を制御するために使用されます。塗布が開始されるとき出力が始 まり、塗布が終了または中断されるとき出力が0 になります。16 ビットの出力に 対応しています。

ビードシェイピング指令

アナログ出力 *

(オプションアトマイズエア用)

塗布された材料のビードシェイピングを制御する12 ビットからなる0〜10V のア ナログ信号です。

Style ビット

グループ出力

style情報をディスペンサに中継するために使用される、5ビットのグループ(2 進数) 出力信号です。 プログラム作成時にサブタイプ「ジョブ」で定義すると詳細画面から「パーツID」 を指定することができます。「ジョブ」プログラムからシーリング命令を含む「プ ロセス」プログラムを呼び出すと、プログラム開始時にstyle ビットGO にパーツ ID が出力されます。塗布開始後、ディスペンサからインプロセスDI 信号=オンを 受け取るとstyle ビットGO が落ちます。

Style ストローブ

デジタル出力

ディスペンサが読み取れるように、body style ごとにstyle ビットが設定されてい ることを示します。塗布サイクルの最後で体積および障害の情報が読み取られるま で、この出力はオンのままになります。 「ジョブ」プログラムからシーリング命令を含む「プロセス」プログラムを呼び出 すと、プログラム開始時にstyle ストローブが出力されます。塗布終了後、ディス ペンサからインプロセスDI 信号=オフを受け取るとstyle ストローブGO が落ちま す。

フォールト リセット

ディスペンサの障害をリセットするために、ディスペンサへ出力されます。「フォ ールトリセット」出力は、style ストローブがディスペンサへ送信される直前、ま たは一時停止したプログラムが再開される直前に、自動的にアサートされます。

ディスペンサフォールト

ディスペンサからの「メジャーフォールト」入力の状態を反映して、常時更新され ます。この信号は、PLC がディスペンサの状態を監視するために使用できます。

ディスペンサアラート

ディスペンサからの「マイナーフォールト」入力の状態を反映して、常時更新され ます。この信号は、PLC がディスペンサの状態を監視するために使用できます。

塗布完了

デジタル出力

塗布サイクルが完了するとアサートされます。この信号によって、ディスペンサは 現在のジョブの体積計算の実行を開始します。塗布された体積に基づいて、マイナ ーフォールトの有無に関わらず「体積OK」信号がアサートされます。また、塗布 された体積に基づいて、メジャーフォールトがアサートされます。「塗布完了」信 号は50 ms のパルスです。それ以前のサイクルの結果に関係なく、ロボットから塗 布に送信されます。「塗布完了」信号は、ロボットを最初にオンにしたときも、予 防措置としてロボットからディスペンサに送信されます。

外部起動

デジタル出力

(オプション外部起動用)

塗布システムを減圧状態から再起動します。減圧後、ディスペンサは以前のモード に復帰します。ただし、このモード復帰が可能なのは、モードを変更する他の手動 機能が選択されていない場合のみです。

メータ準備圧

デジタル出力

(タイプショットメータ用)

補充後にショットメータの準備圧に使用されます。この信号の前には、「材料流量 指令」アナログ信号が送信されます。ディスペンサからメータ加圧中信号を受信す ると、どちらの信号もlow になります。

メータ リロード

デジタル出力

(タイプショットメータ用)

ショットメータへのリロードまたは補充を要求するために使用されます。部分補充 を可能にするため、ショットメータへの補充が行われるのは信号がhigh の間のみ です。部分補充後のプリセット時間の後、または「メータフル」信号をディスペン サから受信すると、この信号がlow になります。リロード動作の実行中、ディスペ ンスコントローラは「ディスペンサレディ」信号をアサート解除します。リロード 動作が正常に行われないか、動作中に障害が発生した場合、ディスペンサは「メジ ャーフォールト」信号をアサートします。

減圧

デジタル出力

(タイプショットメータ用)

ショットメータの圧力を解放するために使用されます。この信号を「材料流量指 令」アナログ信号と組み合わせて使用すると、圧力を特定の値まで低下できます。 アナログ信号がない場合、圧力はユーザ定義の値まで低下します。塗布装置によっ て「減圧完了」が設定されるまで、この信号はlow のままです。

プライマデータ待ち

デジタル出力

(タイプ Urethane Glass System 用)

プライマチェックに不合格だった入力信号が合格するのを待ってからロボットが ウレタン動作を処理することを、塗布制御装置およびPLC に通知します。

クリア完了

デジタル出力

(タイプ Urethane Glass System 用)

ロボットが透明プライマの塗布を完了したことを示します。

Black 完了

デジタル出力

(タイプ Urethane Glass System 用)

ロボットがblack primer の塗布を完了したことを示します。

ウレタン完了

デジタル出力

(タイプ Urethane Glass System 用)

ロボットがウレタンの塗布を完了したことを示します。

Advance felt

デジタル出力

(タイプ Clear and Black 用)

フェルトのインデックスを実行するように塗布制御装置およびPLCに通知します。

ブラシ交換完了

デジタル出力

(タイプ Clear and Black 用)

ブラシ交換が正常に完了したことを示します。

パージ OK

デジタル出力

(オプション自動パージ用)

パージ可能なことをディスペンサに示します。この信号はロボット、またはロボッ トがパージ位置にあることを示す機械的デバイスから受信できます。パージプロセ ス中、ディスペンサは「ディスペンサレディ」信号をlow にします。

Ch2 アナログ**

TCPP 制御の2 次アナログ出力を提供する出力信号です。

* ビードシェイピングを使用する場合に表示されます。

** チャンネル2 アナログが有効な場合に表示されます。

2. I/O ディスペンサ詳細画面

本画面ではディスペンサのIO詳細設定を行うことができます。

表 3. I/O ディスペンサ詳細画面の項目

項目 説明

デジタル 入力/デジタル出力

デジタル入力および出力の範囲を示します。

ラック番号

I/OボードまたはI/O モジュールが実装されている物理的場所です。ラック番号の値 を変更するには、次の手順に従います。
  1. カーソルをラック番号に移動します。

  2. 値を入力します。

  3. 入力キーを押します。

スロット番号

I/Oモジュールが接続されているラック上のスペースです。スロット番号の値を変更 するには、次の手順に従います。
  1. カーソルをスロット番号に移動します。

  2. 値を入力します。

  3. 入力キーを押します。

開始点

ボードまたはモジュール上のポートの並びの中のポート番号です。

コメント

説明のためのコメントを入力できるテキストフィールドです。コメントを入力するに は、次の手順に従います。
  1. カーソルを適切な行に移動します。

  2. 入力キーを押します。

  3. コメントを入力します。

  4. 入力キーを押します。

極性

信号の極性が通常であるか反転であるかを示します。極性を設定するには、次の手順 に従います。
  1. カーソルを極性へ移動します。

  2. F4またはF5キーを押します。

二律背反

信号が相補的なペアとして制御されているかどうかを示します。相補的なペアを設定 するには、次の手順に従います。
  1. カーソルを二律背反に移動します。

  2. F4「TRUE」またはF5「FALSE」を押します。