30.ポイントロジック命令

30.1.概要

ポイントロジック命令は先実行命令および先実行距離命令とともに使用されます。先実行命令、先実行距離命令の通常の使用法を以下に示します。

チョクセン イチ[1] 200mm/sec ナメラカ100 サキジッコウ 1.0 sec, ヨビダシ PROG
チョクセン イチ[1] 200mm/sec ナメラカ100 サキジッコウ 100.0mm, ヨビダシ PROG

「PROG」というサブプログラムを作成します。

「ヨビダシ PROG」の代わりに、ポイントロジック命令を使用することができます。

チョクセン イチ[1] 200mm/sec ナメラカ100 サキジッコウ 100.0mm, ポイントロジック

ポイントロジック命令実行のタイミングや仕様は、「ヨビダシ PROG」を実行した場合と同じです。

ポイントロジック命令を使用することにより、サブプログラムを作成する必要がなくなります。ポイントロジック命令は、複数の命令を教示できる内部のプログラムとみなすことができます。

  • ポイントロジック命令には複数の命令を教示することができます。

  • 各行ごとのポイントロジック命令は独立しているため、各行ごとに異なる複数の命令を教示できます。

  • 先実行命令、または先実行距離命令により教示位置で正確にロジック命令を実行することができます。

  • 時間・距離を変更することで、ポイントロジック命令の実行タイミングを教示位置基準で調整可能です。

図213.ポイントロジック命令

ポイントロジック命令

30.2.ポイントロジック命令

ポイントロジック命令は先実行(後実行)命令や先実行距離命令とともに使用します。

図214.ポイントロジック命令

ポイントロジック命令

操作18.ポイントロジック命令の教示

  1. 先実行命令や先実行距離命令の後の空白にカーソルを移動します。

  2. F4[選択]を押します。命令の一覧が表示されます。

  3. 「ポイントロジック」を選択してください。ポイントロジック命令が先実行命令または先実行距離命令の後ろに追加されます。

  4. ポイントロジック命令を選択、または、行の先頭にカーソルがある状態で入力キーを押してください。ポイントロジック命令の教示画面が表示されます。複数プログラム選択が無効の場合、メインプログラムで一時停止中に、ポイントロジック命令の編集画面に移動することはできません。プログラムを終了させてから教示操作を行ってください。

  5. 命令を教示します。通常の教示画面と同様に、命令を教示することができます。

  6. 教示が終了したら前戻キーを押して下さい。ポイントロジック命令表示画面に移動します。メインプログラムもしくは他のポイントロジック命令を教示する場合は、入力キーを押して編集画面に移動してください。

30.3.ポイントロジック命令表示機能

ポイントロジック命令が教示されていると、ポイントロジック命令表示画面を使うことができます。表示画面では、ポイントロジック命令内の命令を展開して表示します。メインプログラムとポイントロジック命令内の命令を同じ画面上で確認することができます。

編集画面で、前戻りキーを押すと、ポイントロジック命令の表示画面に移動します。ポイントロジック命令がないプログラムでは、表示画面を表示させることはできません。

表示画面で、入力キーもしくは、F2「編集」を押すと、編集画面に移動します。カーソルがメインプログラムの行にある時は、メインプログラムの編集画面に、カーソルがポイントロジック内の行にある時は、カーソル位置のポイントロジック編集画面に移動します。

表示画面では、プログラムを編集することはできません。入力キーで編集画面に移動してから教示操作をしてください。

ポイントロジック命令内の行で一時停止中に、メインプログラムの行にカーソルを移動させることはできません。一時停止中にポイントロジック命令内からメインプログラムにカーソルを移動したい場合は、プログラムを終了させるか、シフトキー+後退キーで後退動作を実行して、メインプログラムに戻ってください。

複数プログラム選択が無効の場合、メインプログラムの行で一時停止中に、ポイントロジック命令内の行にカーソルを移動させることはできません。カーソルはメインプログラムの行にだけ止まります。

図215.ポイントロジック命令表示画面(メインプログラム)

ポイントロジック命令表示画面(メインプログラム)

図216. ポイントロジック命令表示画面(ポイントロジック内)

ポイントロジック命令表示画面(ポイントロジック内)

注意

  • ポイントロジック命令内に、動作命令を教示することはできません。

  • ポイントロジック命令を含む行をコピーすると、ポイントロジック命令内の命令もコピーされます。

  • ポイントロジック命令を「呼び出し命令」などのほかの命令で上書きすると、ポイントロジック命令内の命令は削除されます。

  • ポイントロジック命令を含む行を削除すると、ポイントロジック命令内の命令は削除されます。