アーク溶接では溶接を制御するために溶接条件を使用します。溶接条件ではどのように溶接を行うかを定義します。
200までの溶接条件を定義することができます。(ヒートウェーブオプションがロードされていて有効な場合は、最大は70です。)標準設定では、32の溶接条件が有効です。
表1.溶接条件項目
溶接データ | 説明 |
溶接条件[番号][コメント] |
現在表示している溶接条件の番号と溶接条件のコメントを表示します。 |
プログラム選択[番号] [コメント] (リンカーン溶接装置接続時は「プロセス選択」) |
このスケジュールで使用する溶接電源プログラムの番号と名前を示します。プログラム選択番号はこの画面で変更できます。番号を変更すると、コメントが設定メニューの溶接プログラム画面で定義されたコメントに変更されます。 |
指令値:電圧(V) |
溶接電圧の指令値です。 |
指令値:電流(A) |
溶接電流の指令値です。 |
指令値:ワイヤ速度 |
ワイヤ供給速度の指令値です。 |
電圧微調整 |
電圧一元指令対応の溶接装置に溶接電圧を指令するための指令値です。電圧一元指令の場合、電圧値は電流値に応じて溶接装置側で決定されますが、本指令により電圧値を微調整することが可能です。 |
波形微調整 |
溶接電流の波形の立ち上がり部を微調整するための指令値です。 |
溶接速度 |
溶接中にロボットが移動する速度で、単位は設定メニューの溶接システム画面で定義された単位を使用します。 |
処理時間 |
アーク溶接終了命令にて行われるクレータ処理の時間です。溶接条件傾斜指定機能が有効の場合には、処理時間はアーク開始時に現在の設定から指定された設定に変更するための時間です。 |
返り値電圧 |
最後に行った溶接の返り電圧値を示します。 |
返り値電流 |
最後に行った溶接の返り電流値を示します。 |