ステップ 2-2: カメラのピントや明るさを調節する
【目的】
カメラで鮮明な画像が撮影できるように、ピントや明るさを調節します。

【手順】
前のステップの画像のように、文字が書かれたものをワークが置かれる位置に置きます。
カメラの向きや位置を調整します。また置いたものの文字がはっきりと見えるようにレンズの絞りやピントを調節します。
このとき「ライブカメラ」を押してから調節すると、カメラに写っている画像が連続して表示されるので便利です。
「ライブカメラ」を押した場合は、調整が終わったら「停止」を押してください。

カメラは、テーブル面に垂直に、ワークが置かれる範囲が写るように設置してください。

明るさの調節は、 レンズにある絞りリング(右図(1))と、設定画面にある「露光時間」でおこないます。
絞りリングには、F値が記されています。F値を大きくすると画像は暗くなり、小さくすると明るくなります。F値を大きくすると、被写界深度が深くなり、ピントの合う範囲が広くなります。
また、露光時間でも画像の明るさを調整できます。大きくすると画像は明るくなり、小さくすると暗くなります。
ピントの調整は、レンズにあるフォーカスリング(右図(2))でおこないます。フォーカスリングには、ピントの合う距離が記されています。それも目安にしながら、レンズのピントを合わせます。

注意
レンズによっては、フォーカスリング・絞りリングの位置が右図と異なる場合や、F値・ピントの合う距離 が記されていない場合があります。
なお、この調整は、ロボットをイチ[1]に移動させてから行ってください。ここでイチ[1]を変更しても構いません。

補足
LED照明を使っている場合は、明るさを調整する際にLED照明の明るさも合わせて調整します。
照明を強めにしておいて、レンズの絞りと露光時間で明るさを調整すると、周囲の明るさの変化の影響を受けにくくなります。

カメラの視野内の文字がはっきりと見えるようになったら、調整完了です。