表 1. 装置設定項目
項目 | 説明 |
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材料係数 標準:1.00 最小値:0.10 最大値:10.00 |
流量制御(アナログ出力)の計算に使用される比例係数を指定します。これは、材料の粘 度と温度の変化に応じて変わる可能性があります。 |
流量バイアス 標準:0.00 V 最小値:-9.99 V 最大値:10.00 V |
この値は塗布時に流量電圧に加算されます。ほとんどの塗布装置は、限定された範囲 内の電圧(多くの場合、3〜8 ボルト)に対して線形でのみ応答します。流量バイアスは、塗 布装置の流量応答における非線形性を補償する効果のために使用します。 流量バイアスの通常の値は 0.0〜2.0 V です。実際の塗布装置に適した値を調べるには、塗 布装置の販売会社に問い合わせるか、電圧入力対流量出力のグラフを作成して値を決 定して下さい。このグラフを使用して、グラフで最も直線的な応答が得られる領域に 直線を描くことで、流量バイアスを調べます。この直線が電圧軸と交差する点が流量 バイアスになります。
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最小流量指令 標準:0.00 V 最小値:0.00 V 最大値:10.00 V |
塗布時に塗布装置に送信される最小流量指令電圧を指定します。現在のスケジュール で指定した要求流量が最小流量指令を下回った場合、最小流量指令が塗布装置に送信 されます。 |
流量指令 AOUT タイプ 値:電圧、電流 標準:電圧 |
アナログ出力のタイプを選択します。
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StyleID 確認時間切れ 標準:0 msec 最小値:0 最大値:30,000 |
ロボットがStyle_strobe 出力をオンにしてから、この項目で指定された時間内にディ スペンサがIN_PROCESS 信号をオンしなかった場合、「SEAL-246 スタイルID 通信タイムア ウト (E%d)」というエラーが通知されます。 |
塗布完了時間切れt 標準:0 msec 最小値:0 最大値:30,000 |
ロボットがDispense_Complete 出力をオンにしてから、この項目で指定された時間内 にディスペンサがIN_PROCESS 信号をオフにしなかった場合、「SEAL-305 ディスペン ス完了タイムアウト (E%s)」が通知されます。 |
フォールトリセット パルス幅 標準:300 msec 最小値:0 最大値:3,000 |
ロボットからディスペンサに送られる「フォールトリセット」信号のパルス幅を指定 します。ロボットが、Style ID を送信する前または一時停止していたプログラムを再開 する前に、異常アラーム信号がオンになっているか、ディスペンサレディ信号がオフ になっていることを検出すると、フォールトリセットが自動的に試みられます。 |
フォールトリセット時間切れ 標準:2000 msec 最小値:0 最大値:30,000 |
ロボットがフォールトリセット信号をアサートしてから、この項目で指定された時間 内にディスペンサがディスペンサレディ信号をオンにしないか、異常アラーム信号を オフにしない場合、「SEAL-308 エラーリセットタイムアウト (E%s)」が通知されます。 注ロボットがドライラン状態(塗布無効)の場合は、時間切れエラーは通知されませ ん。
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外部起動/パージ時間切れ 標準:10,000 ms 最小値:0 最大値:30,000 |
ジョブの開始時にディスペンサレディDI がオンでない場合、ロボットは外部起動デジ タル出力を設定し、外部起動シーケンスを開始します。この時間内にディスペンサレ ディ入力がオンにならなかった場合、「SEAL-314 Rmt Strt/Purge Request Timeout」 というエラーが通知されます。 |
復旧時のタスク OK 通知 値:有効、無効 標準:有効 |
有効にした場合、Continue Weld/Wet またはFast FaultRecovery のいずれかのエラー 復旧オプションを選択すると、ロボットがタスクOK 信号をオンに設定します。 |
ビード シェイピング係数* 標準:1.00 最小値:0.01 最大値:10.00 |
アトマイズエアの計算に使用されるグローバルスケール係数を指定します。この係数 を変更すると、スケジュールで指定されたすべてのアトマイズエアの値が影響を受け ます。 |
ビードシェイピング AOUT タイ プ* 値:電圧、電流 標準:電圧 |
アナログ出力のタイプを選択します。
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ビードシェイピング最大出力* 標準:10.00 V 最小値:0.00 V 最大値:10.00 V |
塗布装置のアトマイズエアのための最高アナログ電圧を設定します。要求されたアナ ログ電圧がこの値を超えた場合は、アラームが発生します。最高電圧はこの値を超え ません。 |
標準加速度の使用 値:有効、無効 標準:無効 |
標準加速度機能を有効または無効にします。 |
標準加速度 標準:20 最小値: 最大値: |
標準加速度が有効な場合、この項目で指定した値は、加速度付加命令を備えていない すべての動作に対し加速度値として使用されます。加速度付加命令をプログラムで指 定すると、指定された加速度値は標準の加速度値の替わりに使用されます。 この機能を使用すると、応答時間が遅いディスペンサは、ロボットの速度変動による 流量指令の変化に追従することができます。 |
User def recvry delay 標準:0.00 msec 最小値: 最大値 |
FastFaultRecovery 後にガンが再オープンされるときの、ガンのオープンタイミングを 調整します。正の値に設定すると、指定した時間だけガンが早くオープンします。 |
キャリブレーションで使用される ガン 標準:未完了 最小値:1 最大値:6 |
ディスペンスツールが装置のキャリブレーションで使用するガンを指定します。最大6
つのガンを使用できます。ガンは、ディスペンスツールのコンフィグレーション設定
時に定義した場合にのみ使用できます。キャリブレーションで使用されるガン項目は、6 文字の
形式を使用して、6 つの使用できるガンの状態を表示します。最初の文字はガン1 を
表し、2 番目の文字はガン2 を表し、3 番目の文字はガン3 を表します。4 番目以降も
同様です。ガンが定義されていない場合は、*と表示されます。定義されていないガン
の値を変更することはできません。ガンが定義されている場合、キャリブレーション
中に使用するかどうかを指定できます。
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ディスペンサ最大速度 標準:未完了 |
ディスペンサ最大速度のキャリブレーション方法については、アプリケーション別の 『Setup and Operations Manual』の「チャンネル2 アナログ制御」の節を参照して下 さい。 |
流量制御 |
流量制御のキャリブレーション方法については、アプリケーション別の『Setup and Operations Manual』の「最大アナログ出力(ディスペンサ)/最大ディスペンサ速度キャ リブレーション」の節を参照して下さい。 |
チャンネル 2 アナロク |
チャンネル 2 アナログのキャリブレーション方法については、アプリケーション別の 『Setup and Operations Manual』の「チャンネル2 アナログ制御」の節を参照して下 さい。 |
ビードシェイピング指令* 標準:未完了 |
ビードシェイピングエア圧力のキャリブレーション方法については、アプリケーショ ン別の『Setup and Operations Manual』の「ビードシェイピングエア(アトマイズエア) キャリブレーション」の節を参照して下さい。 |
表 2. 最大アナログ出力(ディスペンサ)/最大ディスペンサ速度キャリブレーション項目
項目 | 説明 |
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キャリブレーション状態 |
最大アナログ出力(ディスペンサ)/最大ディスペンサ速度キャリブレーションが 正常に完了したかどうかを示します。 |
ホーム プログラム 標準:MOV_HOME |
ロボットをホーム位置へ移動するために使用されるプログラムを示します。ホ ームプログラムの名前を指定します。 |
パージ プログラム 標準:MOV_PURG |
ロボットをパージ位置へ移動するために使用されるプログラムを示します。パ ージプログラムの名前を指定します。 |
最大電圧/最大速度 標準:4.0 V/40 最小値:0.0 V/0 % 最大値:10.0 V/100 % |
アナログ出力デバイスの最大許容電圧を示します。最大電圧(または最大速度) は、このキャリブレーション手順を実行することで間接的に設定されます。 |
電圧ステップ/速度ステップ 標準:0.1 V/1 % 最小値: 0.0 V/0 % 最大値: 0.5 V/5 % |
キャリブレーションで使用する電圧ステップを示します。電圧ステップおよび 速度ステップの設定のガイドラインについては、この節の冒頭部分を参照して 下さい。 |
最大圧力* 標準:2300 psi 最小値:0 psi 最大値:6000 psi |
材料の塗布で使用可能な最大圧力を示します。この項目は装置設定画面で設定 されます。 |
前回の圧力* 標準:該当なし 最小値:0 psi 最大値:該当なし |
前回、材料が塗布されたときの材料圧力を示します。 |
流量制御キャリブレーションでは、現在の流量タイプに対するスケール係数を設定する一連の操作を行います。この キャリブレーションでは、サンプルプログラム(標準ではMOV_SEAM)を実行し、実際に塗布される材料の測定と入 力が要求されます。ロボットはこの情報を使用して、その流量タイプのスケール係数を計算します。
表 3. 流量制御キャリブレーション項目
項目 | 説明 |
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キャリブレーション状態 |
選択した流量タイプに関する、キャリブレーションの完了状態を表示します。
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スケジュール in MOV_SEAM(値:30) |
現在のサンプルプログラム(この場合はMOV_SEAM)で使用する必要があるスケジ ュールを示します。このスケジュールの情報は、指定されたスケジュール内の流量 タイプに対するスケール係数の計算に使用されます。 |
流量タイプ |
このキャリブレーションで使用される流量タイプを示します。この項目を、キャリ ブレーションで使用する流量タイプに設定する必要があります。この項目を編集す るのは、指定したスケジュール(標準ではスケジュール30)の流量タイプを編集する のと同じです。 |
望まれる流量 |
このキャリブレーションに使用される目標流量を示します。この項目は、実際のプ ロセスで最もよく使用される流量に設定します。この項目を編集するのは、指定し たスケジュール(標準ではスケジュール30)の流量タイプを編集するのと同じです。 |
サンプルプログラム(標準:MOV_SEAM) |
このキャリブレーションの中で実行するプログラムを示します。サンプルプログラ ムは、塗布速度を手動で測定して結果をロボットに入力できるように、単純なシー ムを一定の速度で塗布するようになっている必要があります。サンプルプログラム は塗布の開始に、SS[30](30 は「スケジュール in MOV_SEAM」項目で定義された番号) のみを使用する必要があります。他のSS をこのプログラムで使用しないで下さ い。標準のMOV_SEAM プログラムは、適切な命令を含んだ状態で提供されます。 標準プログラムを使用するには位置を修正します。 |
ホーム プログラム(標 準:MOV_HOME) |
ロボットをホーム位置へ移動するプログラムの名前を示します。このキャリブレー ションを実行するときは、サンプルプログラムを実行する前後にこのプログラムを 実行すると、ロボットがキャリブレーションを必ずホーム位置で開始および終了す るようになります。 |
TCPP BW スケール係数 |
線形流量キャリブレーションの結果を示します。 |
TCPP BW 2 乗スケール係数 |
2乗流量キャリブレーションの結果を示します。 |