勾配の方向画像では、濃淡勾配の向き(0〜360度)を0〜255の濃淡値で表していますが、この設定項目はどの濃淡値がどの向きを表すようにするかを指定します。例えば、[グラフの中間値の方向]に[上向き]を選択した場合、下から上に向かって暗くなるような濃淡勾配の向きが中間濃淡値である128に割り当てられ、ヒストグラムの中央に表示されます。計測する範囲の特徴をよく表す方向を設定してください。
参考のため、以下の画像の四角で囲んだ部分を計測領域とした場合に、[グラフの中間値の方向]の設定による濃淡勾配画像とヒストグラムの変化を以下に示します。指定した領域は、右から左に向かって暗くなっているので、[左向き]を選んだときにヒストグラムのピークが中央に来ます。
- [上向き]
- 下から上に向かって暗くなる濃淡勾配の向き(上向き)が128に割り当てられます。濃淡値64が右向き、濃淡値192が左向きを示します。濃淡値0付近と255付近は下向きの濃淡勾配を示します。
- [左向き]
- 右から左に向かって暗くなる濃淡勾配の向き(左向き)が128に割り当てられます。濃淡値64が上向き、濃淡値192が下向きを示します。濃淡値0付近と255付近は右向きの濃淡勾配を示します。
- [下向き]
- 上から下に向かって暗くなる濃淡勾配の向き(下向き)が128に割り当てられます。濃淡値64が左向き、濃淡値192が右向きを示します。濃淡値0付近と255付近は上向きの濃淡勾配を示します。
- [右向き]
- 左から右に向かって暗くなる濃淡勾配の向き(右向き)が128に割り当てられます。濃淡値64が下向き、濃淡値192が上向きを示します。濃淡値0付近と255付近は左向きの濃淡勾配を示します。