セルには、ロボット、ロボット制御装置、周辺装置、およびPLC等によるセルコントローラなどの機器が含まれま す。セルインターフェース設定では、使用者独自に必要とされる項目を設定することができます。
表1. セルインターフェース設定画面設定項目
項目 | 説明 | |||
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ホーム I/O プログラム 標準値: 無し
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ロボットがホーム位置(基準点設定/詳細でホーム位置が「有効」とされている位置) に移動した際に実行されるプログラムの名前を指定します。 | |||
周期監視 (シェルポーリング) |
周期監視(シェルポーリング)を有効または無効にします。シェルポーリングは、プロ グラムが実行されていないときにスポットツール+が下記信号状態を常時監視を行う 機能です。I/O の設定が完了していないときは、シェルポーリングを一時的に無効に することで、以下のエラーメッセージの発生を防ぐことができます。 | |||
内蔵タイマ時
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スタッド溶接時
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I/O 信号溶接時
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生産起動時の警告表示:次の2 つの項目は、外部起動信号を受信した時に、プロンプトボックスを表示するかどう かを設定するためのものです。 | ||||
溶接無効 標準値: 無効 |
外部起動を受信した時に、溶接モードが溶接無効である場合にプロンプトボックス を表示するかどうかを指定します。有効に設定すると、溶接無効時に教示操作盤に プロンプトボックスが表示されます。 | |||
加圧無効 標準値: 無効 |
外部起動を受信した時に、ガンモードが加圧無効である場合にプロンプトボックス を表示するかどうかを指定します。有効に設定すると、加圧無効時に教示操作盤に プロンプトボックスが表示されます。 | |||
生産起動時のオーバライド 標準値: 0 最小: 0 最大: 100 |
外部起動を受信した時に、自動的に変更する速度オーバライド値(教示操作盤の画
面の右上隅に表示)を指定します。この設定が0 の場合、速度オーバライド値の自
動変更は行いません。
ディスペンス標準設定オプションが指定されている場合、この項目は表示されますが直接編集することはできません。システム変数$ATCELLSETUP.$PRODRUN_SPDを直接編集することで、値を設定できます。 ディスペンス標準設定オプションが指定されている場合、この項目の働きも変わります。ディスペンス標準設定オプションの指定の有無に関わらず、本プロセスの後には制御装置のウェット/ドライ状態を設定するために、セル入力のウェット/ドライ モード信号が確認される、という点に留意して下さい。 |
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生産再開時のオーバライド 標準値: 0 最小: 0 最大: 100 |
一時停止したプログラムを再開する外部起動を受信した時に、自動的に変更する速
度オーバライド値(教示操作盤の画面の右上隅に表示)を指定します。この設定が
0 の場合、速度オーバライド値の自動変更は行いません。
ディスペンス標準設定オプションが指定されている場合、この項目は表示されますが直接編集することはできません。システム変数$ATCELLSETUP.$PRODRSM_SPDを直接編集することで、値を設定できます。 ディスペンス標準設定オプションが指定されている場合、この項目の働きも変わります。$SLCELLSU[1].SPX_INT8の初期値が0であるため、ビット1が設定されていないという点に留意して下さい。 |
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ディスペンス キャリブの基準点: パージ位置の基準点: 標準値: 0 最小: 0 最大: 100 |
この項目はディスペンス標準設定オプションが指定された時のみ表示されます。この値は、ロボットがパージ位置にいるかどうかを判断する際に、どの基準点を参照するかを決めるために使われます。パージ位置の位置決めはディスペンスのキャリブレーション手順においてチェックされ、その値はシステム変数$SLCELLSU[1].REFPOS_PURGEに記録されます。パージするためには、この値が2に設定されている必要があります。
画面には表示されていませんが、ロボットが現在ホーム位置にいるかどうかを判断するために用いられる基準点の値も、制御装置に記録されているという点に留意して下さい。ホーム位置の位置決めはディスペンスのキャリブレーション手順においてチェックされ、その値はシステム変数$SLCELLSU[1].REFPOS_HOMEに記録されます。UOPのATPERCH UO[7]信号が基準点1のみに対応しているため、この値は予め1に設定されており、変更するべきではありません。UOPのATPERCH出力信号の詳細については、基本操作編マニュアルの周辺機器I/Oの項、またはスポット溶接機能マニュアルのスポットマクロの項を参照してください。 |