プロトコル設定画面


プロトコル設定画面

1.プロトコル設定画面

表1.”プロトコル設定画面の項目” は、プロトコル設定画面における項目です。ロボットコントローラにオーダされたオプションソフトに応じて、項目は増減します。

表1.プロトコル設定画面の項目

項目 内容

TCP/IP

ネットワークパラメータの設定のための項目

TELNET

TELNETパラメータの設定のための項目

SNIFF

イーサネットパケットスニファーのパラメータの設定のための項目

SM

ソケットメッセージパラメータの設定のための項目

RIPE

ロボットの協調動作のために情報共有する設定項目

PC SHARE

PCシェア機能のパラメータの設定のための項目

PROXY

プロキシサーバーのパラメータの設定のための項目

PPP

Point to Pointプロトコルの設定のための項目

PING

ロボットがネットワークにつながっているかを確認するための項目

HTTP

HTTPパラメータの設定のための項目

FTP

FTPパラメータの設定のための項目

DNS

ドメインネームシステムパラメータの設定のための項目

2. TCP/IPインタフェースパラメータ設定画面

TCP/IP接続の機能を使用するには、幾つかのパラメータの設定が必要です。 表2."TCP/IPインタフェースパラメータ" は、設定する必要のあるTCP/IPインタフェースパラメータとその内容を示しています。

表2.TCP/IPインタフェースパラメータ

パラメータ 内容

ロボット名

ロボットコントローラの名前を指定する項目です。ロボット名の標準設定値はROBOTです。

このロボット名のフィールドはイーサネットポート間で共通で、ロボットではローカルです。

ポート#IPアドレス

ロボットのイーサネットインタフェースに固有のIPアドレスを指定する項目です。 IPアドレスの設定に関してはネットワークの管理者に相談してください。ポート#とは、 ポート#1(CD38Aとラベルが張ってあるRJ45コネクタの一番上のもの)とポート#2(CD38Bとラベルが張ってあるRJ45コネクタの一番下のもの)を 意味します。設定するポートを変えるには、F3[ポート]キーを押してください。

拡張イーサネットポート(R825)オプションがある場合には、ビジョンイーサネットポート(CD38C)がポート#3として使用できます。

ルーターIP アドレス

ルーターのIPアドレスを指定する項目です。この設定はイーサネットポート間で共通となります。 ルーターIPアドレスは、どちらかのイーサネットポートと同じサブネットである必要があります。

拡張イーサネットポート(R825)オプションがある場合には、ビジョンイーサネットポート(CD38C、ポート#3)のルーターIPアドレスの設定は、 他の2つのイーサネットポートとは独立しています。

サブネットマスク

ローカルホストとルーターを介して到達する必要のあるホストを分けるための項目です。 標準設定は、255.255.255.0です。適切に設定する為に、 ネットワークの管理者に相談してください。

ボードアドレス

イーサネットインタフェースのイーサネットハードウェア(MAC)アドレスを表示します。 この項目は読み取り専用です。このアドレスはイーサネットボードアドレスと同じです。

ホスト名(ローカル又はシェアード)

インターネットホスト名を指定する項目です。FTPクライアントタグにより 参照されたホストのエントリーが必要です。この項目では大文字小文字が区別されます。

インターネットアドレス

各ホストに対応するIPアドレスを指定するための項目です。


3. TELNET設定画面

表3.Telnet設定画面の項目

ユーザー名 内容

tpdisplay

リモートTelnet接続から教示操作盤にログインし教示操作盤の出力を表示するための項目です。

kcl

この項目は使用できません。

help または ?

選択中のトピックに関するhelp画面を表示するための項目です。

表4.TELNET設定画面の項目

項目 内容

ユーザー名

ユーザが接続できるロボットのデバイスの項目です。

アクセス: 出力、入力、またはナシ

デバイスのアクセスレベルの項目です。以下のレベルがあります。
  • 出力 - コントローラからの出力

  • 入力 - 入力と出力両方

  • ナシ - コントローラへのアクセス不可

TPデバイスは入力アクセスをサポートしていません。

パスワード

デバイスのアクセスを許可するパスワードの項目です。パスワードを入力するためには、 カーソルをこのフィールドに移動し入力キーを押しパスワードを入力してください。 完了したら入力キーを押します。

タイマー

分単位

範囲: 0 - 99

標準設定値: 0

不活性時のタイムアウト値の項目です。TELNET接続が不活性になってから、 ロボットが接続を閉じるまでの分単位の時間です。

4.スニファー設定画面

表5.イーサネットパケットスニファーの設定項目

項目

内容

状態

標準設定値: オフライン

スニファーの状態。取り得る値は、実行中とオフラインです。この項目は編集できません。

パケット数

標準設定値: 0

スニファーしたイーサネットパケットの数。この項目は編集できません。 リングバッファを使用している場合でも、現在のリングバッファのパケットの数でなくスニファーのパケット数に表示されます。

フィルター

標準設定値:NONE

使用するフィルターの名前。フィルターにマッチしたパケットのみキャプチャされます。

トリガー

標準設定値:NONE

使用するトリガーの名前。トリガーにマッチするとキャプチャが停止します。

インタフェース

標準設定値:ポート1

使用するインタフェースの名前。取り得る値はポート1とポート2です。

ダンプファイル

標準設定値:sniff.cap

イーサネットキャプチャファイルが保存される場所です。

バッファサイズ

標準設定値:50000

コントローラのイーサネットキャプチャのキャプチャして保存する最大バイト数。 キャプチャバッファのサイズを決定します。

リングバッファ

標準設定値:イイエ

キャプチャをリングバッファを使用して連続して取るか、バッファが一杯になったら自動的にキャプチャをとめるかを決めます。


5. SM設定画面

SM(ソケットメッセージ機能)設定画面より、ソケットメッセージのパラメータを確認することができます。 本通信機能は、ホスト通信画面から設定することができません。ソケットメッセージは、クライアント画面、 もしくはサーバ画面から設定することができます。

5.1. 概要

オプションのユーザソケットメッセージ機能を使うと、 TCP/IP ソケットメッセージを KAREL から使用することができます。

ソケットメッセージを使うとネットワーク上のロボットとリモート PC(Linux や UNIX ワークステーション)との間で データを交換できます。ソケットメッセージの典型的な応用例には、ロボット上で KAREL プログラムからリモート PC のモニタリングソフトにプロセス情報を送信するといったものがあります。ロボットと WindowsPC 間のデータ交 換には、ロボットの PC インターフェースオプションと PC 上の PC デベロッパーキットを推奨します。

ソケットメッセージは TCP/IP プロトコルをネットワーク上でフォーマットされていない形式の生データまたは独自 仕様のデータを転送するために使用しています。ソケットメッセージが転送に使うコマンドとメソッドは TCP/IP プ ロトコルの一部です。ソケットメッセージはクライアントタグとサーバータグをサポートするので、タイムアウトと ハートビートまたはコマンドをフォーマットしたデータを必要とするアプリケーションは、ソケットメッセージ接続 側のクライアント及びサーバー両方でそのような特別な意味をデータに追加できます。

ソケットメッセージを使用するには、以下のようにネットワークハードウェアとソフトウェアパラメータを設定する 必要があります。

  • サーバ側

    • ソケットメッセージに使用するポート

  • クライアント側

    • サーバーの IP アドレスまたはホスト名

    • ソケットメッセージに使用するサーバーのポート

サーバーが待ち受けするサーバーポートはクライアントが接続しようとするポートと一致する必要があります。

5.2. サーバタグの設定

ソケットメッセージを使用するにはサーバータグを設定する必要があります。 サーバータグの設定方法については、 サーバタグの設定 を参照下さい。

使用したいサーバータグが TCP/IP でないネットワークプロトコルに使用されている場合は、ソケットメッ セージに使用する前にタグの定義を消す必要があります。使用するタグがネットワークのその他のコンポー ネントにとって致命的でないことを確認してからタグの定義を消してください。

手順1.サーバタグの設定

条件

  • 設定するタグはネットワークでその他のデバイスに使われていないものである必要があります。

手順

  1. コントローラをコールドスタートします。

    1. 教示操作盤で、シフトキーとアラーム解除キーを押したままにします。 または操作パネルで、アラーム解除を押したままにします。

    2. 教示操作盤のシフトとアラーム解除キー(または操作パネルのアラーム解除)を押したまま、コントローラの電源を入れます。

    3. すべてのキーを離します。

  2. 教示操作盤の画面選択キーを押します。

  3. 設定を選択します。

  4. F1 ([画面]) を押します。

  5. ホスト通信を選択します。

  6. F4 ([詳細])を押します。

  7. サーバーを選択します。

  8. ソケットメッセージにカーソルを移動し、F3 ([詳細]) を押します。以下のような画面になります。

    タグ設定
    
      タグ S3:
    
      コメント:               ****************
      プロトコル名:           ********
      現在の状態:             UNDEFINED
      スタートアップ時の状態: 未定義
      サーバ IP/ホスト名:     ****************
      リモートパス/シェア:    ****************
      応答時間切れ:           15 min
      ユーザ名:               anonymous
      パスワード              **********
    

  9. カーソルをプロトコル名に移動し、F4 ([選択]) を押します。

  10. SM を選択します。

  11. カーソルをスタートアップ時の状態に移動し、F4 ([選択])を押します。

  12. スタートを選択します。

  13. F2 ([操作])を押します。

  14. 定義済を選択します。

  15. F2 ([操作])を押します。

  16. スタートを選択します。

  17. システム変数を設定します。

    1. 画面選択キーを押します。

    2. 次ページを選択します。

    3. システムを選択し、F1 ([画面]) を押します。

    4. システム変数を選択します。

    5. $HOSTS_CFG にカーソルを移動し、入力キーを押します。

    6. ステップ8 で選択したタグに相当する構造体にカーソルを移動し入力キーを押します。例えば、タグ S3を設定 した場合はカーソルを構造体の要素[3]に移動します。以下のような画面が表示されます。

      システム変数
      $HOSTS_CFG
         1   [1]           HOST_CFG_T
         2   [2]           HOST_CFG_T
         3   [3]           HOST_CFG_T
         4   [4]           HOST_CFG_T
         5   [5]           HOST_CFG_T
         6   [6]           HOST_CFG_T
         7   [7]           HOST_CFG_T
         8   [8]           HOST_CFG_T
      

    7. 入力キーを押します。以下の画面が表示されます。

      システム変数
      $HOSTS_CFG[3]
        1 $COMMENT        *uninit*
        2 $PROTOCOL       ’SM’
        3 $PORT           *uninit*
        4 $OPER           3
        5 $STATE          3
        6 $MODE           *uninit*
        7 $REMOTE         *uninit*
        8 $REPERRS        FALSE
        9 $TIMEOUT        15
       10 $PATH           *uninit*
       11 $STRT_PATH      *uninit*
       12 $STRT_REMOTE    *uninit*
       13 $USERNAME       *uninit*
       14 $PWRD_TIMOUT    0
       15 $SERVER_PORT    0
      

    8. カーソルを$SERVER_PORT に移動します。ソケットメッセージに使用する TCP/IP ポートの名前を入力します。 以上で、サーバータグは KAREL プログラムから使用できる状態になりました。

5.3. クライアントタグの設定

ソケットメッセージに使用するクライアントタグを設定する必要があります。 クライアントタグの設定方法については、 クライアントタグの設定を参照下さい。また定義を消す場合も、 クライアントタグの設定 を参照下さい。

使用したいクライアントタグが TCP/IP でないネットワークプロトコルに使用されている場合は、ソケット メッセージに使用する前にタグの定義を消す必要があります。

手順2.クライアントタグの設定

条件

  • 設定するタグはネットワークでその他のデバイスに使われていないものである必要があります。

手順

  1. コントローラをコールドスタートします。

    1. 教示操作盤で、シフトキーとアラーム解除キーを押したままにします。 または操作パネルでアラーム解除を押したままにします。

    2. 教示操作盤のシフトとアラーム解除キー(または操作パネルのアラーム解除)を押したまま、コントローラの電源を入れます。

    3. すべてのキーを離します。

  2. 教示操作盤の画面選択キーを押します。

  3. 設定を選択します。

  4. F1 ([画面 )を押します。

  5. ホスト通信を選択します。

  6. F4 ([詳細])を押します。

  7. クライアントを選択します。

  8. ソケットメッセージにカーソルを移動し、F3 ([詳細]) を押します。以下のような画面になります。

    タグ設定
    
      タグ C3:
    
      コメント:               ****************
      プロトコル名:           ********
      現在の状態:             UNDEFINED
      スタートアップ時の状態: 未定義
      サーバ IP/ホスト名:     ****************
      リモートパス/シェア:    ****************
      応答時間切れ:           15 min
      ユーザ名:               anonymous
      パスワード              **********
    

  9. カーソルをプロトコル名に移動し、F4([選択])を押します。

  10. SM を選択します。

  11. カーソルをスタートアップ時の状態に移動し、F4([選択]) を押し定義を選びます。

  12. カーソルをサーバIP/ホスト名に移動し入力キーを押します。

  13. ソケットメッセージに使用するリモートホストサーバーのホスト名もしくはIPアドレスを入力します。

    DNS を使用してない場合、リモートホストと IP アドレスをホストエントリーテーブルに追加する必要があります。

  14. F2 ([操作]) を押し、定義を選択します。

  15. システム変数を設定します

    1. 画面選択キーを押します。

    2. 次ページを選択します。

    3. システムを選択し、F1 ([画面]) を押します。

    4. システム変数を選択します。

    5. $HOSTC_CFG にカーソルを移動し、入力キーを押します。

    6. ステップ8 で選択したタグに相当する構造体にカーソルを移動し[入力]を押します。例えば、タグ S3を設定 した場合はカーソルを構造体の要素[3]に移動します。以下のような画面が表示されます。

      システム変数
      $HOSTC_CFG
        1   [1]           HOST_CFG_T
        2   [2]           HOST_CFG_T
        3   [3]           HOST_CFG_T
        4   [4]           HOST_CFG_T
        5   [5]           HOST_CFG_T
        6   [6]           HOST_CFG_T
        7   [7]           HOST_CFG_T
        8   [8]           HOST_CFG_T
      

    7. 入力キーを押します。以下の画面が表示されます。

      システム変数
      $HOSTC_CFG[3]
        1 $COMMENT        *uninit*
        2 $PROTOCOL       ’SM’
        3 $PORT           *uninit*
        4 $OPER           3
        5 $STATE          3
        6 $MODE           *uninit*
        7 $REMOTE         *uninit*
        8 $REPERRS        FALSE
        9 $TIMEOUT        15
       10 $PATH           *uninit*
       11 $STRT_PATH      *uninit*
       12 $STRT_REMOTE    *uninit*
       13 $USERNAME       *uninit*
       14 $PWRD_TIMOUT    0
       15 $SERVER_PORT    0
      

    8. カーソルを$SERVER_PORT に移動します。ソケットメッセージに使用する TCP/IP サーバーのポートの名前 を入力します。以上で、クライアントタグは KAREL プログラムから使用できる状態になりました。

6.PCシェア設定項目

表6.PCシェア設定項目

項目 内容

有効

(標準設定:有効)

無効に設定することで、PCシェア通信を無効にすることができます。設定変更後は、 制御装置の電源再投入が必要です。

ドメイン

設定は任意です。ドメイン名が必要な場合に設定します。

WINSサーバ

設定は任意です。ホスト名の問い合わせにWINSサーバを使用する場合には、 WINSサーバのIPアドレスを設定します。

ブロードキャスト

(標準設定値: 有効)

ブロードキャストメッセージを使ったホスト名の探索を有効、あるいは無効にします。 WINSサーバが設定されていない、あるいはWINSサーバにホスト名が登録されていない場合、 ブロードキャストメッセージを送って、ネットワーク内にホスト名を持つPCがないかどうかを探索します。 無効に設定すると、ブロードキャストメッセージを使ったホスト名の探索は行ないません。


7. RIPE設定画面

表7.RIPEマスターとスレーブの設定項目

項目

内容

マスターとスレーブの画面に表示されます

ロボット名

リングのロボットの名前を指定する項目です。

ポート#

RIPEに使うポート番号を指定する項目です。可能ならば工業用通信リンクに 使用していないポートを使ってください。通常は、ポート#2がRIPEとロボット間通信用に使えます。

マスター画面でのみ表示されます。

マスターIPアドレス

マスターのIPアドレスを指定する項目です。

注意

マスターのIPアドレスは、リングのすべてのロボットで同じである必要があります。そうでない場合は正しく通信できません。

マスターのIPアドレスが適切に設定されていない場合、マスターIPアドレスにカーソルを移動して正しいIPアドレスを入力してください。

メンバー数

リング内のロボットの数を指定する項目です。

更新周期

ハートビートの周期(ms)を示す項目です。これはRIPEがロボットがオンラインかどうかチェックする周期です。

スレーブ画面でのみ表示されます。

スレーブIPアドレス

スレーブのIPアドレスを指定する項目です。

メンバー番号(1はマスターです)

2,3,4,5のような固有の連続した番号に設定する必要があります。F3[自動]を押すと、 ロボットがマスターからの設定ファイル待ちになります。 設定ファイルを受信するとメンバー番号は自動設定されます。


8. プロキシ設定画面

プロキシ設定画面より、プロキシサーバのパラメータを設定することができます。

表8.プロキシ設定画面の項目

項目 内容

有効

外部プロキシの有効。例外リストにないアクセスは全て外部プロキシに転送されます。

サーバ

名前もしくはIPアドレスが使用できます。名前の場合は、ローカルホストテーブルにあるか、 もしくはDNSがオーダされていて、かつ設定されている必要があります。

標準ポート: 8080

外部プロキシサーバの待ち受けポート番号

例外

外部プロキシサーバを使用しないでアクセスされるアドレスのリストです。ドメイン名、ホスト名、 またはアドレスにワイルドカードが使用可能です。(例、*.acme.com や 192.168.*.*).

9. HTTP設定画面

設定画面での変更は即座に反映されます。

表9.HTTP設定画面の項目

項目 内容

リソースの状態

値: L, U, or A

リソースの設定状態を示す項目です。
  • L ocked - すべてアクセスが遮断されます。

  • U nlocked - 自由にアクセスできます。

  • A uthenticate - ユーザ名とパスワードが必要です。

名前

ユーザ名の項目です。パスワード機能が無効のときのみ表示されます。

パスワード

パスワードの項目です。パスワード機能が無効のときのみ表示されます。

レベル: 生産、教示、設定、立上げ 標準設定は立上げ

この項目は、ユーザに関連付けられているレベルです。その特定のリソースの HTTP 認証のためのレベルセットと同等以上にする必要があります。この項目はパスワード 機能がオーダーされているときのみ表示されます。次の値を指定できます:
  • 生産

  • 教示

  • 設定

  • 立上げ(標準設定)

パスワードオプションの設定画面で設定されたユーザ名とパスワードは、ユーザーを認証するために使用されます。 レベルのフィールドは、関連付けられたリソースにアクセスするために必要な最低限必要なレベルを示しています。

リソース

リソースの項目です。

10. FTP設定画面

表10. FTP設定のクライアントのユーザ名とパスワードの項目

項目

内容

C1, C2 --- C8

クライアントタグの項目です。最大 8 つまでクライアントタグは使用できます。

ユーザ名

標準値: anonymous)

この項目は、対応するFTP クライアントタグのリモート FTP サーバ との認証に使用するユーザ名を設定する必要があります。

パスワード

(標準値: guest)

この項目は、対応する FTP クライアントタグのリモート FTP サーバ との認証に使用するパスワードを設定する必要があります。

タイマー(分)

(標準値: 0)

この項目は、コントローラは自動的に"guest"にパスワードをリセット されるまでの時間を分単位に設定する必要があります。値が 0 の場合は、 パスワードがリセットされないことを意味します。


11. SMTP設定画面

WEBページのCGTPのリンクから、リモートiPendantを起動することができます。

12.DNS設定画面

ロボット上の DNS インターフェースの設定にいくつかのパラメータが使われます。 表11、"DNSパラメータ"は、定義する必要のあるパラメータとその内容を示しています。

表11.DNSパラメータ

パラメータ 内容

プライマリDNS サーバ

ネットワーク上のプライマリ DNS サーバ IP アドレスを指定する項目です。 ロボットから IP アドレスが不明なホストに接続しようとするときに、このサーバーが ロボットから接続されます。プライマリ DNS サーバの IP アドレスはネットワークの管理者に相談してください。 プライマリ DNS サーバの IP アドレスが指定されないと DNS は動作しません。

セカンダリDNS サーバ

ネットワーク上のセカンダリ DNS サーバ IP アドレスを指定する項目です。 このサーバーはプライマリサーバが到達可能でないもしくは反応しない時に接続されます。 この項目を指定しなくても DNS は動作します。 ネットワーク上にセカンダリ DNS サーバがあるとは限りません。ネットワーク管理者に問い合わせください。

ローカルドメイン名

ローカルネットワークのドメイン名を指定する項目です。ローカルドメイン名の例は、 frc.com や aarnet.edu.au などです。正しいローカルドメイン名は、ネットワーク管理者に問い合わせください。 一般的には単一ドメイン名が使用されますが、複数ドメイン名が必要な場合は、セミコロン;で分割することで 5つまでのドメイン名を使用することができます。

ローカルドメイン名が指定されないと DNS は動作しません。

リトライ数 (1,3)

DNS サーバーが問い合わせに答えない場合、ロボットは DNS サーバーに繰り返し接続しようとします。 リトライ数はロボットが最初の問い合わせに失敗した後 DNS サーバーに接続しようとする回数を指定する ものです。リトライ数は、1 から 3 まで指定できます。標準設定値は2 です。

待ち時間 (1,7)

ロボットコントローラが DNS サーバに次の問い合わせをする前に、応答を待つ時間を指定します。 待ち時間は 1 秒から 7 秒まで指定できます。標準設定は、2 秒です。

13.DHCP設定画面

DHCPの設定画面は、[設定]-[ホスト通信]でTCP/IPを選択し入力キーを押します。F2[DHCP]を押すとDHCP設定画面になります。

DHCPボタンはDHCPがインストールされたロボットのみで表示されます。

表12.DHCP設定画面の項目

項目 内容

DHCP有効

値: TRUE または FALSE

DHCPが有効かどうかを意味する項目です。

DHCP状態

現在のDHCPの状態を意味する項目です。

14. DHCP設定の詳細画面

表13.DHCP設定の詳細画面の項目

項目 内容

クライアントID

クライアントがサーバに特定の設定情報のリクエストを送信するためのオプションパラメータの項目です。 ロボットの特定にイーサネットハードウェア(MAC)アドレスを使うか文字列識別子を使うかを決める項目です。 イーサネットハードウェア(MAC)アドレスを使用する場合は、6バイトのコロンで区切られたフォーマット (例えば00:E0:E4:F7:94:AC)を使用する必要があります。

ホスト名を設定してください

この項目を設定するとロボットはWindowsベースのDHCPクライアントと同じようにDHCPリクエストの中にホスト名を 含めて送るようになります。ホスト名を設定するためにはTCP/IP画面でロボットホスト名のフィールドを設定する必要があります。 このフィールドは$DHCP_CTL.$SETHOSTを設定します。

エラー時の再試行までの時間

この項目はロボットがサーバからのレスポンスを受け取らなかったときに再試行するまでの時間(分単位)を設定します。 DHCPはエラーを出す前にサーバに接続しようと試みます。本設定値はサーバへの接続を再試行するまでの時間を決定します。 この項目の設定はシステム変数$DHCP_CTRL.$RETRATEに入ります。

エラー時は前回取得したIPを使用

この項目は、ロボットが以前に IP アドレスを割り当てられていてその IP アドレスの リース期限が切れていないときに使われます。ロボットの電源が ON になるとロボットのブートが DHCP サーバーにリース時間を確認します(これは DHCP の標準的な挙動です)。DHCP サーバーが何らかの理由 (ネットワークまたはサーバーがダウンしている、またはケーブルに問題がある)で応答しない場合 このフィールドの値によりロボットがこの IP アドレスを使い続けるかが決まります。 TRUE を設定するとロボットは IP アドレスをそのまま使い続けます。FALSE に設定するとロボットは この IPアドレスを使いません。この設定にかかわらず、リース期限を超えるとロボットはこの IP アドレスを使うのをやめます。 このフィールドは$DHCP_CTRL.$USEIP を設定します。

15. クライアント設定画面

F4[詳細]を押して、クライアントを選択します。

表14.クライアントデバイス定義の設定項目

項目 内容

* 通常、この項目はユーザーが設定します。その他の項目は、通常標準設定値のまま使用できます。

タグ

クライアントデバイス名を指定する項目です。 使用可能なクライアントタグは C1:〜C8:です。

コメント

デバイスの用途をラベリングするための項目で、最大16 文字の情報を入力できます。

プロトコル*

通信プロトコルの指定。FTPの場合、プロトコル名は、FTPになります。 PCシェアの場合は、PCシェアを選択してください。

ポート

本項目は、プロトコルが SM の場合にのみ使用されます。それ以外のプロトコルでは表示されません。

スタートアップ時の操作*

選択したタグの必要な起動(電源投入)状態を指定します。表示されるステータスは以下の3つです。

  • 未定義 - デバイスが定義されていないことを示します。

  • 定義済 - デバイスが定義されていることを示します。

  • スタート- デバイスが定義され、起動していることを示します。

通常、スタートアップ時の状態は定義するに設定します。定義済みの状態の時は、 教示操作盤のファイル画面からクライアントタグを使用することにより、該当するタグが自動的に起動されます。

サーバ IP/ホスト名*

リモートサーバのホスト名あるいは IP アドレスを指定します。

リモートパス/シェア*

リモートサーバでの共有フォルダのパスを半角英数字 64 文字以内で指定します。 この項目は、FTP プロトコルの場合は大文字小文字が区別されます。PC シェア機能を 使う場合には、共有名を含める必要があります。漢字、特殊文字は使用できません。

応答時間切れ

接続が終了するまでの、ネットワークの未使用状態の時間(分)を指定します。

  • 0を設定すると、時間切れは検出しません。

  • 0以外の値に設定すると、 応答時間切れ には接続が終了するまでのネットワークの未使用状態の時間 (分) が指定されます。標準設定値は 15 分です。

ユーザ名*

リモートサーバにログインするためのユーザ名。大小文字の区別やユーザ名の形式等は、リモートサーバに依存します。 漢字、特殊文字は使用できません。

パスワード*

リモートサーバにログインするためのパスワード。大小文字の区別やパスワードの形式等は、リモートサーバに依存します。 漢字、特殊文字は使用できません。

拡張イーサネットポートを使用 本項目は、拡張イーサネットポート(R825)がオーダーされているときにのみ使用できます。はいの場合は、このタグでは拡張イーサネットポート(CD38C)が使用されます。 いいえの場合は、CD38AまたはCD38Bが使用されます。

16. サーバ設定画面

F4[詳細]を押して、サーバを選択します。

表15.サーバデバイス定義の設定項目

項目 内容

* 通常、この項目はユーザーが設定します。その他の項目は、通常標準設定値のまま使用できます。

タグ

サーバーデバイス名を指定する項目です。使用可能なサーバータグは S1:〜S8:です。

コメント

デバイスの用途をラベリングするための項目で、最大 16 文字の情報を入力できます。

プロトコル*

通信プロトコルの指定。FTPの場合、プロトコル名はFTP になります。

ポート

本項目は、プロトコルがSMの場合にのみ使用されます。FTP プロトコルでは表示されません。

スタートアップ時の操作*

選択したタグの必要な起動(電源投入)状態を指定します。表示されるステータスは以下の3つです。

  • 未定義 - デバイスが定義されていないことを示します。

  • 定義済 - デバイスが定義されていることを示します。

  • スタート - デバイスが定義され、起動していることを示します。

通常、スタートアップ時の状態はスタートに設定します。

サーバ IP/ホスト名

ここでは使用しません。

リモートパス/シェア

ここでは使用しません。

応答時間切れ

接続が終了するまでの、ネットワークの未使用状態の時間(分)を指定します。

  • 0に設定した場合はタイムアウトしません。

  • 0以外の値に設定すると、応答時間切れには接続が終了するまでの ネットワークの未使用状態の時間(分)が指定されます。標準設定値は15分です

ユーザー名

ここでは使用しません。

パスワード

ここでは使用しません。

拡張イーサネットポートを使用 本項目は、拡張イーサネットポート(R825)がオーダーされているときにのみ使用できます。はいの場合は、このタグでは拡張イーサネットポート(CD38C)が使用されます。 いいえの場合は、CD38AまたはCD38Bが使用されます。